商用車の生産動向を四半期ごとに追うには何を見ればよいか
- PSR-TPI(トラック生産指数)は、2012年のトラック生産を基準とした指数。Power Systems Research が四半期ごとに公表(出典:2026年7月26日発行のTPI(Q2 2026号))
- 対象はクラス3〜8のトラックとバスシャシー。グローバルと6地域(北米・中国・欧州・南米・日本/韓国・新興市場)を収録
- 直近の2026年Q2は前期比+11.3%・前年同期比+0.8%
- 指数のため、実生産台数そのものは分からない
PSR-TPIとは
PSR-TPIは「Power Systems Research Truck Production Index」の略称で、米国の調査会社 Power Systems Research が公表するトラック生産指数(TPI)です。2012年のトラック生産を基準とした指数で、四半期ごとに更新されます。
対象はクラス3〜8のトラックとバスシャシーで、グローバル版に加えて北米・中国・欧州・南米・日本/韓国・新興市場の6地域をカバーします。元データは商用車の生産台数データベース CV Link™ です。
国内の公的統計は月次で速報性に優れますが国内生産が中心のため、世界の商用車生産を同じ物差しで四半期ごとに振り返る用途では、PSR-TPIが定点観測の起点になります。
直近4四半期はどう動いたのか

前期比は2025年Q3 −8.5%、Q4 +3.7%、2026年Q1 −4.2%、Q2 +11.3%と大きく振れています。一方、前年同期比は−1.8%、−1.8%、+0.9%、+0.8%と小幅にとどまります。四半期ごとの増減(前期比)は季節要因などで振れやすいため、基調は前年同期比で確認するのが読み方の基本です。
指数であり、実生産台数ではない
PSR-TPIで分かるのは生産の増減(変化率)です。実生産台数、メーカー別・地域別の台数の内訳は、この指数からは分かりません。台数レベルの把握が必要な場合は、元データである CV Link™(商用車)や OE Link™(エンジン搭載機器)の範囲確認からになります。
東販リサーチの見解
四半期ごとに、世界の商用車生産を同じ基準で振り返れる公開指標は多くありません。PSR-TPIを見るときは、振れの大きい前期比だけで判断せず、前年同期比とセットで確認することをおすすめします。直近4四半期も前期比は−8.5%から+11.3%まで動きましたが、前年同期比は±2%未満に収まっており、大きな基調の変化はまだ数字には表れていない、というのが現時点の読みです。
関連するデータベース
- CV Link™ — トラック生産指数の算出根拠となる、商用車の生産台数・予測・仕様データ。OEMブランド別・モデル別に確認できます
- OE Link™ — 完成機メーカーの生産実績・予測データ。商用車以外の車種・機種まで広げて見る場合はこちら
サンプルデータと製品概要(PDF)は無料でご請求いただけます。担当者より2営業日以内に返信いたします。